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にんにくを、もっと知る。
にんにくは、ユリ科(分類によってはネギ科)の植物に属し、
茎も葉も食べられます。
スーパーでは茎の部分を「にんにくの芽」として見かけますが、
私たちがもっぱらお馴染みなのは、球根の部分ですね。
単純に食用として、また香辛料や薬の成分として、にんにくは
様々に用いられています。
その歴史は古く、紀元前3千年以上前に、すでに古代エジプトなどで栽培され利用されていたそうです。
ピラミッド建設の労働者たちに与えられ、その過酷な労働を支えていた話は、あまりにも有名です。
その他にも、古代ギリシャでは兵士の食材、古代ローマでは闘士の競技時に、古代インドや中国では病気の治療に施す万能薬として、にんにくは古来より世界中で長きにわたり使われ、親しまれてきました。
とりわけ中国では、今日に至るまで、漢方薬の成分「韮」としても用いられています。
にんにく、そのすぐれた効能と効果。(その1)
にんにくには、数多くの薬効成分による薬理作用があるといわれています。
その長い歴史からほぼ解明されているものもありますが、いまだ研究途上の効能も少なくありません。
また、にんにくの成分はとても強く、とり過ぎや生にんにくの過剰摂取などは、胃壁を荒らすなど、逆に身体によくない結果をもたらします。
しかし注目すべきは、食物・香辛料・薬草として人に長く愛されて摂取されてきたにんにくの長い歴史から、その豊富な栄養成分と、非常にすぐれた数多くの効能・効果が、すでに解明されていることです。
それらを順を追って、ご紹介してまいりましょう。
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にんにく、そのすぐれた効能・効果。(その2)
にんにくの成分である「アリシン」などの働きによる、にんにくの効能・効果は、数多くありますが、以下にその一部をご紹介します。
・殺菌・抗菌作用:
「アリシン」の殺菌・抗菌作用は非常に強力で、12万倍に薄めた液でもコレラ菌やチフス菌、赤痢菌などに対する抗菌力がある。
細菌によるカゼや鼻炎などの予防にも使われる。戦時中には、外用薬としても使用されたほど。
・疲労回復・滋養強壮作用:
体内で、糖質のエネルギー代謝を効率よく行うために不可欠とされるビタミンB1だが、その一度に吸収される量は限られ、体内での蓄積率が極めて低いとされる。
にんにくに含まれる「アリシン」は、ビタミンB1と結合して「アリアチミン」という形に姿を変えるが、これによって元のビタミンB1と全く同じ働きをするだけでなく、より長い間、血液中にとどまっていることができるようになる。
ビタミンB1の吸収が有効に行われることで、身体の代謝が活発になり、活動エネルギーをつくりだすことから、疲労回復や滋養強壮作用をもたらす。
また、同じくにんにくの成分である「スコルジニン」にも、新陳代謝を活発にする作用、強壮・強精作用がある。
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にんにくの適切な摂取量と、その摂り方。
にんにくの成分が強いことから、とりわけ消化器系が弱い人は、その食べすぎに注意が必要です。
生のにんにくは胃腸を強く刺激する作用があることからも、とりすぎには注意し、一日に1片程度の摂取にしておくとよいでしょう。
また、空腹時に単独で摂取することも避けるようにしましょう。
酒や酢に漬けたにんにくならば、もう少し摂取量を増やしてもよいですが、それでも多くて一日3、4片程度にしておくのがよいでしょう。
特に、小さなお子さんには大量に食べさせることを控えましょう。
また女性の場合は、妊娠中や授乳中はたくさん摂ることを控えたほうがよいでしょう。
よいにんにくの見分け方と、その保存法。
にんにくをスーパーで買う場合、まずは、にんにくの「皮」を見ましょう。
皮の色が白く、張りのあるものが合格です。
皮が茶色かったり、持った感じやわらかくて固さを感じないものは古いにんにくの可能性があります。
そして「持った感じ」。これは重量感と固さを感じるものを選ぶとよいですね。
にんにくは一年中売られていますが、高温では腐りやすく、日持ちがしません。
またいっぺんにたくさん食べるのも好ましくないことから、できれば一回の購入量を少しにして、徐々に使い切っていくほうがよいでしょう。
保存する場合は、ラップにくるんで冷蔵庫の野菜室に入れるか、または冷凍して保存しますが、いずれにしても鮮度のよいうちに召し上がるに越したことはありませんね。
にんにくの安全性・有効性に関わる公的な見解を、確認しておきたい。
厚生労働省のサイトからも入ることができるのですが、独立行政法人 国立健康・栄養研究所が主催するサイト「健康商品の安全性・有効性情報」から、以下について詳しい情報を得ることができます。
・にんにくの安全性
・にんにくの、人の各器官や病気の症状に対する有効性
・にんにくを医薬品と一緒に摂取した場合の、相互作用
・にんにくに関する国内外の参考文献
ウェブサイトをあちこち見て回って情報をとるよりも、にんにくに対する現在の最新の公的見解について、ここで全般的な知識を得ておくのがよいでしょう。
まず、「健康商品の安全性・有効性情報」に入ります。
(会員でなくとも使えますのでご安心を。)
右上にある検索窓で「にんにく」と入力し、検索ボタンを押します。
そうすると、ニンニク(俗名:セイヨウニンニク、ガーリック)と書かれたページが現れます。
そこをクリックすると、今度は『「健康食品」の素材情報を正しく理解して頂くために』という表題のページが、現れます。
読んだ後に、一番下にある「同意する」ボタンを押します。
そうすると簡単な説明ページが現れますので、右のボタン「すべての情報を表示」をクリックすると、非常に詳しい説明ページが現れます。
どうぞ、じっくりとお読みください。
にんにくと玉ねぎのコラボレーションが、もたらす効果。
Ask Doctorsという医療相談サイトの掲載記事によれば、イタリアの研究者による研究結果として、にんにくや玉ねぎなどのネギ属、辛味成分を有する薬用植物をふんだんに使った食事を摂っている人が、何種類かのがんにおける発症リスクが、大幅に低いことが示されたそうです。
Ask Doctors 2006年11月29日付 海外医療ニュース
にんにくの摂取が多かった人について、結腸直腸がんおよび腎細胞がんのリスク低下と相関関係があったこと、および、乳がん・前立腺がん以外のがんのリスクが低かった、という報告がなされたとのことです。
むろん、海外における研究結果の一報告であり、これによって確定的な結論を導くことはできないものの、にんにくと玉ねぎの併せワザによる料理を時々食べることも、体のためにはよさそうですね。
ご家庭で手軽にできる、にんにくと玉ねぎを使ったレシピの例;
・玉ねぎとにんにくの芽、ベーコンの味噌炒め
・玉ねぎのぺペロンチーノ
にんにくと玉ねぎを使ったレシピに関心がある方への参考書;
「にら、にんにく、ねぎ、玉ねぎが効くレシピ108 ― 日本人の疲れを癒すユリ科ネギ属の野菜に注目! 」 (グラフ社、本多京子 (著) 単行本)
(参考)ギョウジャニンニクは、にんにくではありません。
ギョウジャニンニク(行者にんにく)と、にんにくは異なりますので、間違えないようにしましょう。
ギョウジャニンニクは北海道や本州に自生する、ネギに似た山菜で、葉や茎を食べます。
北海道では、「エゾネギ」とも呼ばれています。
山で修行中の行者(ギョウジャ)が食べたことが、その名前の由来のようです。
非常に刺激ある香りと味がしますが、これはにんにくと同様に、アリシンの働きによるものです。
ギョウジャニンニクには、ビタミンAやビタミンCも含まれています。
アリシンが含まれる以上、疲労回復や滋養強壮効果があることもにんにくと似ていますが、そうはいっても分類上は別モノなので注意しましょうね。
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(参考)にんにく注射には、にんにくエキスが入っているわけじゃない。
にんにく注射とはうまいネーミングで、いかにも効きそうですね。
しかし、別ににんにくエキスが入っているわけではなく、入っているのはビタミンB1を中心とした、水溶性ビタミン群です。
にんにく注射は、要するに、ビタミン注射の一種ということになります。
注射をすると、にんにく臭がしてくることから、にんにく注射と名づけられたとのことです。
ちなみに、このニオイは数分程度で消えるので、ご安心を。
にんにく注射は、疲労や倦怠感の回復に即効性を求める方には、大変有効とされ、スポーツ選手にも愛用する方が数多くいます。(もともと、にんにく注射を編み出したのは、Jリーグのスポーツドクターを勤めていた方です。)
ビタミンB1は、糖質の分解時や、筋肉に溜まる疲労物質(乳酸)を取り除くのに不可欠な栄養素であり、 不足すると全身の倦怠感や食欲不振など、様々な症状が表れてきます。
このような時に、にんにく注射を打つことによって、即効性を期待することができます。
にんにく注射は、一般の方で1~2週間に一回程度打てば、十分に効果が続くとされています。
費用も数千円程度と、手頃ですので、とりわけお疲れの方は、にんにく注射を検討されてみるのもよいかもしれませんね。
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にんにくのにおい、残さないための方法(1)。
にんにくのにおいは、空気中の酵素「アリナーゼ」に触れて、「アリイン」が「アリシン」に変わる過程で発生します。
この「アリナーゼ」という酵素は熱に弱いなど、すぐにこわれてしまうことから、にんにくをすりおろして長時間放置しておくと、そのうちにおいがなくなってしまいます。
これは「アリイン」と「アリナーゼ」が、すべて反応してしまったからです。
したがって、にんにくの香りを残しておきたければ、調理で加熱する時などは、手早く料理することが必要です。
逆に、においを極力残したくなければ、加熱したり焼いたりして他の料理と一緒に食べることで、ほとんどにおいを感じなくなります。
においのある無しで、にんにくの効果・効力そのものが変わってくることはないので、においがどうしても気になる方は、にんにく単体での摂取よりも、他の料理とあわせて摂ることを考えてみるのがよいでしょう。
にんにくに含まれる「アリシン」は、タンパク質・脂質と非常に結合しやすく、また結合によってにんにくの匂いがなくなり、肉や魚の生臭さも消えるという一石二鳥の効果もあることから、ステーキや魚を焼くときには、よくにんにくが使われます。
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