にんにく、そのすぐれた効能と効果。(その1)
にんにくには、数多くの薬効成分による薬理作用があるといわれています。
その長い歴史からほぼ解明されているものもありますが、いまだ研究途上の効能も少なくありません。
また、にんにくの成分はとても強く、とり過ぎや生にんにくの過剰摂取などは、胃壁を荒らすなど、逆に身体によくない結果をもたらします。
しかし注目すべきは、食物・香辛料・薬草として人に長く愛されて摂取されてきたにんにくの長い歴史から、その豊富な栄養成分と、非常にすぐれた数多くの効能・効果が、すでに解明されていることです。
それらを順を追って、ご紹介してまいりましょう。
・米国国立ガン研究所が1990年に開始した「デザイナーフード計画」なるものがあります。
がん予防に効果があると推定される食品等を約40種類選んで、重要度に基づいてピラミッド型の図に構成したものですが、最も重要なピラミッドの頂点には、我らがにんにくが置かれています。
そして、アメリカでもっとも支持されているサプリメントも、にんにくとなっています。
(もっとも、がん予防ににんにくが本当に効果があるかについては、人を対象に大規模な臨床実験を長期間に渡って行う必要があることから、確定的な結論が導かれたわけではありません。現在、多くの国でにんにくのがん予防効果に対する大規模な研究・実証実験が進んでいますので、その結果を期待して待ちましょう)
・1936年、日本の小湊博士が疲労回復に有効な成分として「スコルジニン」を発見し、これがにんにくの働きについての、科学的検証の第一歩となりました。
次いで、海外で「アリシン」、「アリイン」が発見されました。
「スコルジニン」:
にんにくの成分として、毛細血管を拡張し血行を良くする作用があると言われます。
強壮・強性力、疲労回復、食欲増進などの効果があるとされています。
ちなみに、この「スコルジニン」にはにおいがなく、にんにくのあの強烈なにおいのもととなっているのは、「アリシン」 です。
「アリシン」 :
この「アリシン」こそが、にんにくの様々な効能・効力の源とされる成分と言われています。
無臭の「アリイン」という成分が、切ったりすりおろしたりすることで細胞が壊れ、酵素の働きによって分解されて、「アリシン」に変わります。
この「アリシン」が独特なにおいのもとであり、『「アリシン」が多く含まれるにんにくこそよいにんにく』、と言う研究者もいるくらいです。
「アリシン」は血液に溶け込み、体内を循環するため、肺にたまった「アリシン」が呼気として外にだされるとき、それが息をはくときのにおいとなって表われます。
「アリシン」は人間の皮膚からもたやすく浸透し、血液に溶け込んで体内を循環するので、身体の中の「アリシン」がすべて分解・排出されないと、にんにくのにおいそのものからは、なかなか解放されないことになるわけです。
にんにくの持つ大変すぐれた効果・効能を、次のコラムで紹介します。
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